人材育成プログラムについて

明星金属工業が推進する『人材育成プログラム』を上田社長が紹介します。

『人もノウハウも時間をかけて磨き高める』

入社後3年掛けて行なう人材の特性を見極める様々な研修プログラムについて

(上田社長)―弊社にて技術者・技能者を目指す新入職員の皆さんは、金型の予備知識なく真っ白な状態であっても、安心して入社して頂きたい。なぜかと言えば、弊社では3年かけて各部署で経験を積みながら、その人材の特性、能力を見極め、成長に繋げる研修プログラムがあるからです。研修で使用する資料はこれまで70年近くにわたり、OBや先輩が作り上げてきた弊社オリジナルです。
入社から3年を過ぎたころから適性に応じて、職場で先輩職員より直に技術の指導を受ける実地研修(OJT)を行ない、だいたい5年程度で技術者として独り立ちして、それぞれ仕事が任されていきます。

―その後は若手や中堅職員対象に大手自動車製造会社の役員を講師として招き、様々なセミナーも行っています。例えば『10年後の姿』をシミュレーションするなど、会社の未来をどのように創っていくかなど、一技術者・技能者に留まらない視野や思考を高める機会も設けています。

中小企業の中でも目に見える製品づくりができる明星金属工業について

―他の製造業と違って、弊社は『金型』という各種の製品を作り出すための生産設備となり、いわば製造業の裏方を創る仕事で、一般の方が弊社の製作する「金型」を、目に触れる機会はないでしょう。
自動車やバイクなど乗り物が好きで、自分のアイデアや発想が製品づくりに反映できるのが、弊社の特徴です。例えば、マツダさんの『ロードスター』のボンネットや、日産自動車さんの「リーフ」のボンネットなど、各自動車メーカーさんの主力車種のボディー製品を作るための、「金型」は弊社が製作させていただきました。完成に至るまで多くの課題がありましたが、技術チームや製造チームが知恵とノウハウを出し合い、一つずつ課題をクリアしてきた経緯があります。
完成後は『魂の伝達式』を行ない、イメージの世界から現物の製品になった成果を皆で労います。その様子はいつも感動します。

産学官連携の『企業評価』について

―地元の大学や市役所、民間企業と協働で各社の『企業評価』も積極的に取り入れています。一般的に製造業は外の目に触れる機会が少なく、自社の姿が分かりにくいと言われます。今年で2回目ですが、大学生の率直な視点で社内を調査し、忌憚ない意見をいただくことで、従業員が誇れる部分や、社として改善していかなければならない課題が見えてきました。従業員と一緒に改善に取り組んだものがあり、学生の皆さんの就職先として弊社を選んでいただけるように、さらに良い社内環境を整備していきたいと考えています。

研修制度

社内研修制度の一例

①新入生教育 ⇒即戦力化を諮るために教育

②QC会議を通じた発表力、表現力の教育

③係長・主任教育 ⇒田岡塾(社外講師)をお招きした人財開発

また、教育を現場に一任せず、計算された教育制度のもと、若手社員が分かり易い指導に力を入れています。

新入生向け金型図面の基礎から上司が手取り足取り指導。